マミちゃん

先生! 葉酸サプリを選んでいるのですが、「合成」と「天然」はどう違うのでしょうか?

「天然」のほうが安全そうなので、できれば天然を選びたいのですが……。

おまつ先生

実は、妊活中にとるべきは「合成葉酸」のサプリです。

厚生労働省は、「妊活中は合成葉酸をとるように」といっているんです!

「天然=安全」という考えは、危険ですよ! それでは、赤ちゃんの健康を守れる保証はありません。

マミちゃん

えっ?!合成というと、なんだか危険そうな気がしていたので意外です……。

どう違うのか、詳しく教えてください!

おまつ先生

合成葉酸のほうが、天然葉酸より、吸収率がはるかに高いんです!

ではここから、妊活中は合成葉酸がおすすめな理由について、詳しく解説していきます。正しい知識を身につけ、時期に適したサプリを選ぶための参考にしてみてくださいね!

1.妊活中の葉酸サプリは「天然」ではなく「合成」が正解!

「妊活をはじめたから、葉酸サプリをとっておかないと!」と思っても、種類がありすぎてどれを選べばよいかわかりませんよね。

天然葉酸と合成葉酸なら、「天然のほうがイメージ的に良さそう!」と思っている人もいるかもしれません。

しかし、その考えは危険です。妊活中にとるべきは「合成葉酸」だと、厚生労働省が明言しています。

この項では、「天然」と「合成」の違いや、妊活中には合成葉酸が適している根拠について、詳しく解説させていただきます。

1-1.天然葉酸と合成葉酸の違い

合成と天然と書いた2色の旗

葉酸には、天然葉酸と合成葉酸、2種類あります。

それぞれの特徴は、以下のとおりです。

天然葉酸
(ポリグルタミン酸型)
合成葉酸
(モノグルタミン酸型)
ほうれん草やブロッコリーなど、食事からとれる葉酸。
体内でモノグルタミン酸型に変換されてから吸収されるため、体内利用率(※)が50%と低い。
人工的につくりだした葉酸。(多くのサプリからとれる葉酸)
体内でダイレクトに吸収されるため、体内利用率が85%と高い。

(※)体内利用率とは:体の中でうまく利用できる割合のことをいいます

つまり、合成葉酸のほうが、天然葉酸よりも1.7倍も効率よく吸収できるということです。

なぜなら、天然葉酸は、そのままでは体に吸収されないからです。

天然葉酸は、体内で合成葉酸に変換されてから吸収される、という過程をたどります。

天然葉酸をとっている人と合成葉酸をとっている人の体内利用率の違いの絵

2つの型のちがいを理解し、その時期にあった葉酸を選ぶことが大切です。

1-2.妊活中に厚生労働省が推奨しているのは「合成葉酸」のサプリ

妊活中のあなたがサプリからとるべきは、「合成葉酸」です。

厚生労働省が5年に一度報告している「日本人の食事摂取基準(2015年版)」で、葉酸の摂取について、以下のように明記されています。

妊娠可能な女性への注意事項としては、胎児の神経管閉鎖障害のリスク低減のために、付加的に400㎍/日のプテロイルモノグルタミン酸の摂取が望まれる

【神経管閉鎖(へいさ)障害とは】

妊娠初期に、赤ちゃんの脳やせきずいのもととなる「神経管」がうまく作られないことによって起こる神経の障害です。歩行障害や排泄障害があらわれます。

神経管閉鎖障害は、妊娠3週頃からの葉酸不足が原因の一つといわれています。

先ほどの表でお伝えしたように、「モノグルタミン酸」とは、合成葉酸のことです。

妊活中は、天然葉酸(=食事から)240㎍と合成葉酸(=サプリから)400㎍、あわせて640㎍の葉酸が必要です。

てんびんの写真

妊活中の1日の葉酸必要量は食事とサプリから計640㎍

2017年12月22日

食事からとる葉酸は、「健康な体を維持するため」のものです。

これに対し、サプリからとる葉酸は、「赤ちゃんの障害を防ぐため」にとることが重要であると考えてください。

1-3.天然葉酸では赤ちゃんの障害を防げる根拠はない

ご説明してきたように、赤ちゃんの障害を防ぐためには、合成葉酸を400㎍とることが必須です。

実は、天然葉酸だけでは、赤ちゃんの健康を守れる根拠がありません。

厚生労働省が発表した「神経管閉鎖障害の発症リスク低減のための妊娠可能な年齢の女性等に対する葉酸の摂取に関する情報提供要領」では、「妊娠を計画している女性に関しては、食品からとる葉酸だけでは、赤ちゃんの神経管閉鎖障害のリスクを下げられる証拠が得られていない」とされています。

葉酸サプリをとる一番の目的は、赤ちゃんの健康を守るためですよね。

このため、確実に必要量の葉酸を体に吸収させるために、合成葉酸のサプリからしっかり400㎍とっておきましょう。

1-4.妊娠4か月以降は天然葉酸でOK

葉酸は、時期により適したタイプがちがいます。

妊活中から妊娠3か月までは合成葉酸を食事にプラスしてとることが重要です。

しかし、それ以降は、天然葉酸で大丈夫です。

具体的には、以下の量が推奨されています。

天然葉酸 合成葉酸
一般の成人女性 240㎍
妊活~妊娠3か月 240㎍ 400㎍
妊娠4か月~出産 480㎍
産後の授乳期 340㎍

(参考:「日本人の食事摂取基準(2015年版)」)

葉酸は、私たちの血液をつくりだす働きをしています。お腹の赤ちゃんが育ってきた場合、その血液までママであるあなたが作る必要があるのです。

このため、葉酸をもっとも使う妊娠3か月をすぎたあとも、普段の2倍(480㎍)の葉酸が必要になります。

ただ、これは天然(食事性)葉酸でかまいません。

ほうれん草写真

葉酸の多い食品・食べ物はこれだ!おすすめ妊活レシピも紹介

2018年3月11日

しかしながら、これをすべて食事からとるとなると、実際のところかなり大変です。ほうれん草を毎日生で10束程度とらなくてはいけない計算になってしまうからです。

このため、妊娠中期から産後も、葉酸サプリを上手に活用するのがおすすめといえます。

2.天然葉酸と合成葉酸の見分け方

虫眼鏡とサプリ
マミちゃん
妊活中は、合成葉酸が良いことがわかりました! でもいったい、どうやって天然か合成かを見分ければ良いのでしょうか?
おまつ先生
パッケージ裏側の「原材料名」をみることで、わかりますよ!

原材料に「葉酸」または「葉酸含有酵母」とかいてあるものは、合成葉酸です。

【補足】

葉酸含有酵母(こうぼ)とは、酵母のなかにモノグルタミン酸型葉酸をとり込ませ、培養したものです。

一方で、以下のような場合、天然葉酸であると判断しましょう。

  • 野菜や果物などの成分のみ記載があり「葉酸」の文字がない
  • レモン皮エキス(葉酸含有) など

このような表記の商品は、妊活には適していないサプリであると考えてください。

おまつ先生
正しい知識をもち、その時期にふさわしい葉酸を選ぶことが大切です。

3.天然葉酸を使ったサプリ【妊活中はNG】

赤いバツの写真

お伝えしてきたように、妊活中の葉酸サプリは、「合成葉酸」を選ばないダメです。妊活中は、「天然葉酸」を選ぶほうが、むしろ危険といえます。

お伝えしてきたように、妊活中~妊娠初期に天然葉酸だけとっても、赤ちゃんの健康を守れる根拠はないからです。

ただ、実際のところ、ほとんどの葉酸サプリは「合成葉酸」が使われています。

しかし、以下のサプリは「天然葉酸」が使われているため、妊活中は選ばないほうが良いです。

  • オーガニックレーベルの葉酸
  • ヤマノ葉酸サプリ

(オーガニックレーベルの葉酸は、妊娠中禁忌とされている栄養素がもりもり含まれています。。)

「天然」ときくと、どうしても「合成より安全そう」と思いがちですが、そのイメージにおどらされないようにしましょう。

厚生労働省は、「天然由来品で気をつけたいこと」として、以下の注意点をあげています。

  • 天然由来品が、合成品に比べて、品質・安全性が上位だという証拠はない。
  • アレルギーの原因になりやすい

厚生労働省医薬食品局食品安全部「健康食品の正しい利用法」より引用)

このように、「天然だから安心!」というわけでは決してないため、注意が必要です。

おまつ先生
天然という言葉におどらされず、あなたに適したサプリを選んでくださいね!

4.合成葉酸は過剰摂取に気をつけよう!

白い錠剤がリスクの形になっている写真

合成葉酸には、上限量が決まっています。

20代は1日900㎍、30~40代は1000㎍です。これを超えるようなとり方を続けた場合、過剰摂取による副作用のリスクがあるため、注意しましょう。

必ず1日の目安量(400㎍)を守って使うことが大切です。

上限量と副作用については、以下の記事で詳しく解説しています。

サプリの摂りすぎには注意

とりすぎは危険!妊活中の葉酸サプリの上限量は1000㎍

2018年6月8日

なお、食事からとる葉酸については、過剰摂取は気にしなくて大丈夫です。

厚生労働省が、「日本人の食事摂取基準(2015年版)報告書」の中で、「通常の食品を摂取している人で、(葉酸の)過剰摂取による健康障害が発現したという報告はない」と明言しているからです。

5.安全な葉酸サプリの選び方

妊婦が両手でお腹を押さえる写真

ここまで、妊活中は天然葉酸ではなく合成葉酸をとるべき理由について、説明してきました。

ただ、妊活・葉酸サプリを選ぶ際は、葉酸が「天然か合成か」だけではチェックが足りません。

安全なサプリを選びたい場合、以下の3つのポイントを必ず確認しましょう。

  1. 合成葉酸が400㎍とれる←説明済み
  2. GMP認定工場でつくられている
  3. 危険な原材料・添加物が使われていない

GMPとは、厚生労働大臣が定めた、医薬品などの品質管理基準です。

原材料の入荷から出荷にいたる全過程で、製品が「安全」に作られ「一定の品質」が保たれるよう定められています。

つまり、GMP認定工場で作られたサプリは、「安全性・品質」に太鼓判が押されているサプリであるといえます。

また、妊娠中は禁忌とされている栄養素(アロエや高麗人参、ウコンなど)や、とり続けることがリスクとなりうる添加物(人工甘味料、着色料など)が含まれているものも、避けましょう。

おまつ先生

多くの人が妊娠に気づくのは、妊娠4~6週です。つまり、1か月以上のタイムラグがあります。

このため、妊活サプリを選ぶ際は、「妊娠中はNG」とされている成分が使われているものを選ばないほうが無難です!

まとめ

葉酸は、とる時期によって、適している「型」がちがいます。

妊活中は、合成葉酸(モノグルタミン酸型)を400㎍とることが大切です。

「天然=安全」というイメージがあるかもしれませんが、そうとも限りません。

妊活中に天然葉酸のサプリをとっていても、赤ちゃんの障害を防げる保証はないということを、覚えておきましょう。

正しい知識をもち、あなたにあったサプリ選びの参考にしていただけますと幸いです。

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はじめまして。筆者のおまつです。 東京都の某区で6年間保健師として、母子保健を中心に携わってきました。現在は、某企業で産業保健師として働いています。 妊活に悩んでいた筆者が、妊活やサプリについて調べているなかで、「間違った情報が本当に多い……これではいけない!」と思ったことが、サイトを立ち上げたきっかけです。 このサイトでは、厚労省や複数の書籍で得た「妊活やサプリの正しい知識のみ」をお届けしています。 妊活に悩むあなたが、1日でも早く赤ちゃんに会えるよう、思う存分知識をもっていっていただけますと幸いです!